デビュー10周年をMISIAは、5、6日の代々木競技場でのコンサートでエネルギッシュにスタートさせた。9日には8作目となる新作「EIGHTH WORLD」をリリースしたが、アルバムも人間の絆(きずな)を渾身(こんしん)の力で歌う「以心伝心」で幕を開ける。
「2007年は海外で新たな経験をした年でした。台湾で初めてコンサートを行い、アフリカ・ケニアのキベラスラムで貧困やHIVの深刻な現状を目にしました。それらの経験をとおして強く感じたのがやっぱり音楽には国境や言語を超えられる力があるということ。その思いから生まれたのが『以心伝心』です」
アフリカ訪問は、ホワイトバンドなどのチャリティー活動に参加したことがきっかけになったが、状況は予想以上に劣悪だった。滞在中は豊かさの罪悪感で胸が痛くなり、帰国後は作る音楽に変化が表れるようになった。
「リアルな歌を歌いたいという気持ちが強くなり、まず生まれた曲が『ANYLOVE』です。それから個人レベルでもHIVなどの問題解決に貢献できることがわかったので、人と人がつながりあえる小さな世界、それを愛する歌を作りたくなりました」
それがテーマとなり、今度は日常生活に視線が向けられて、渋谷の街で見かけた女の子をモデルにした「Royal Chocolate Flush」などができていった。彼女自身が大半の歌詞を書いているが、どの歌にも主人公がいてストーリー展開がある。それが共感や想像の導火線となる。
音楽的にはR&Bをルーツとしているが、ハウスやヒップホップ、ポップと幅広いのが魅力。そのなかで定評があるのはバラードだ。今回も映画「テラビシアにかける橋」のイメージソングになった「To Be In Love」をはじめ、伸びやかなボーカルとたっぷりの声量が生かされたエモーショナルなバラードを聴かせてくれる。その一方で、これまでになくきらびやかなダンスチューンが際立っているのが新作の特徴でもあるだろう。
「『ANY LOVE』を作った後で、もっと単純に音楽の力を最大限に引き出すことがしたくなったんですね。これがかかると、元気になるとか、楽しい、盛り上がると思ってもらえる曲がやりたくて、それでリズムのあるダンスチューンが増えました」
MISIAの意図は狙いどおり。コンサートでもそれらの曲で会場はヒートアップしていった。
ところで、アルバムタイトルにはどんな意味があるのか。
「8作目で、2008年のリリースということで、数字の8に着目したら、これがおもしろくてね。数字の8を横にすると、∞(無限大)になり、漢字の八は末広がりでしょ。なので、無限大に幸せが広がっていく八つめの世界ということで、『EIGHTH WORLD』にしました」(音楽ライター・服部のり子)
毎日新聞 2008年1月10日 東京夕刊
http://mainichi.jp/enta/music/news/20080110dde012070063000c.html
這篇新聞講到了很多東西,改天翻譯給大家聽
- Jan 10 Thu 2008 18:42
らっこ・アーティスト:MISIA リアルな歌を伝えたい(每日新聞夕刊)
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