そしてMISIAが7年間蓄積してきたものを新しいスタイルで表現したい…とおい想いがここに語られた―
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久々の学祭はちょっぴりドキドキ!?
―7年ぶりの学祭ツアー「MISIA WHITE LIVE」は、ズバリどうでしたか?
「想像以上に盛り上がってめっちゃくちゃ楽しかった!
最初は、いつものライブ・ツアーとはまったく違う緊張感があって、どうなるんだろうとすごくドキドキだったんですけど」
どんな部分で「ドキドキ」しました?
「以前、学際に出演させていただいたときは、デビュー直後だったし、私自身もみんなと同じ学生だった。
だから同世代的な感覚だったと思うんです。
でも、今回のお客さんはみなさんだいたい年下でしょう(笑)。
27歳のMISIAは年齢的には充分“お姉さん”ですから(笑)。
しかも、初めてMISIAのライブを体験する人も多かっただろうし。
みんなどんな風に感じてくれるのかなぁと。
そういう部分で緊張感があって、ドキドキしましたね」
―でも、学生たちは“MISIA姉さん”に完全にノックアウトされてましたよ。
見物気分だったであろう男子学生なんかは、踊って歌ってのパワフルなステージに口あんぐり、
最後には、身を乗り出して「MISIA!!」って叫んでましたから(笑)。
「とにかく、会場も体育館だし、ステージとの客席の距離がとても近いので、
ライブ内容は、ダンスナンバーを中心に組立てようということになりました。
そして、学際は学生が中心になって行う手作りのイベントなので、
バンド編成も極力シンプルなもので“音楽”を楽しんでもらいたい、
というのは大きなポイントでしたね」
原点回帰
―ライブは、DJ、パーカッション、マニピュレター、そしてギターという小編成で、かつ、
1時間~1時間半というコンパクトなステージング、
MISIAのエッセンスが凝縮された、ある意味、
デビュー時の「CLUB SUMMIT」ツアーをおもいださせたものもありましたね。
「実は“クラブツアー”をやってみたい、とここ数年ずっと思っていたんです。
究極のことを言えば、ライブというのは、音、つまりリズムさえあれば踊れるし楽しいもの。
だから、今回はリズムをどう楽しむかという部分に重点を置いたライブをやってみたいな、と」
―つまりは「原点回帰」ということ?
「昔のスタイルをもう一度踏襲する、ということではなく、
この7年で私の中に蓄積してきたものを違った角度から表現してみたいと思ったんです。
いろんなアーティストのライブに触発されたというのも正直あって、
リズム遊びというか、そういうものを全面に出したライブをやってみたいな、と思ったんです」
―「リズム遊び」といえば、DJ,TA-SHIとスクラッチでの掛け合いはめちゃ新鮮。
「DJと掛け合いをしながら歌えたら楽しそうだね!やってみたいね!と以前からTA-SHIとも話していたんです。
バンドや楽器との掛け合いはよくあるけれど、DJのスクラッチと即興で掛け合うっていうのは、
あまり誰もやっていないんじゃないかな?」
―おなじみのダンサーたちが今回も登場。
序盤のヒップホップメドレーではバッチリ息のあったダンスをみせてくれました。
カッコ良かった!
あれで学生たちもココロを鷲づかみにされたんじゃないかと。
「彼らは、私のライブには欠かせない存在です。デビュー以来のお付き合いになりますが、
もう“かなり楽しい仲間”なんですよ、みんな(笑)。私よりも3~4歳年が上なので、
彼らにとってMISIAは妹のような存在なのか(??)、
ずいぶん可愛がってもらってます、いろんな意味で(笑)。
今回はダンサーさん達と一緒に踊るシーンも多く楽しかったです。
ダンスリハーサルの時にステップや振りを教えてもらったのですが、
あまりここを踊る!とか決め込まず、体が動きたいように動けば良いよね、ライブ感を大切にね!
って感じで練習しました。
リハーサル時はダンサーさん達がすぐお腹を減らすので、
毎回おにぎりを差し入れしてました。
時間がなかったので市販のものですけど……
あ、もちろん美味しいやつです!!
そうそう、リハーサルの時にダンサーさん達との間で
“辛口性格診断”というものが流行ったんですけど、
これやったことあります?
かなりズバリ当たっていて大ウケでした。
『自由奔放タイプ』『欲望追求タイプ』『熱血漢タイプ』『現実逃避タイプ』
などなどいろいろが出てくるんです。
私がどのタイプかは内緒です(笑)
あ、ペッカーさんは『マイホームパパタイプ』でした!」
さて、来年は……?
―慶応大学のライブでは新曲「TYO」の披露もありました。
そろそろニュー・アルバムの構想も?
「レコーディングは順調に進んでいますけれど、現時点ではまだまだ。
とにかく、次のアルバムには今回の学祭ライブで試させたこと、
ビート遊びとかそういうものをいろいろと反映できれば面白いかな、とは思っています。
形式や概念にとらわれず、気持ちよく音楽を楽しんでいることが表現できれば、と。」
―何か新しい試みを考えているのですか?
「自分の中に存在する世界をもっと広げていくための“新しい試み”ができたら良いなと思います。
自分の内側にあるものをもっと自由に外に出すことができればいいな、と。」
―ちなみに、来年はライブの年になるとも小耳に挟みましたが?!
「そうですね。今年は充電の年だったので、来年こそはライブをたくさんしたいと思っていますよ。
そのためにも、曲もたくさん作らなくちゃと頑張ってますので、こうご期待!」