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2月7日にアルバム『ASCENSION』をリリースしたばかりのMISIA。全19公演16万人を動員した2年ぶりとなるアリーナ・ツアー『THE TOUR OF MISIA 2007 ASCENSION』が、2月10日(土)横浜アリーナでファイナルを迎えた。新旧の全33曲が披露され、満員の会場は大歓声に包まれた。

MISIAのライブといえば、なんといってもダイナミックなステージングが魅力。今回のツアーでは、特殊開発のLEDライトをなんと1万本も使用した“光の巨大浮遊ステージ”がお目見えした。ステージ中央に位置する六角に形どられたセットの後方や上下左右、ありとあらゆる方向から光が伸びて折り重なりあうカラフルで魅惑的な演出となった。

見事な演出で光に包まれる横浜アリーナへ、DJ、ダンサー、続いてMISIAが登場。「横浜アリーナファイナル!盛り上がっていこうぜー」とのMISIAの声に観客が答え、MISIA+ダンサー+DJによるメドレーでライブはスタートした。最新アルバムからの新曲『TYO』『FUTURE FUNK』のほか、周知の名曲『BELIEVE』や『つつみ込むように・・・』などダンサブルにアレンジされた計15曲で、観客のボルテージを一気に上げていく。

ライブ中盤、少し落ち着いたバンド編成となり、ムーディな新曲『REMEMBER LADY』や『Angel』などミディアム・テンポの曲やバラードが続いた。MISIAの歌声は横浜アリーナというホールの大きさをものともせず、圧倒的な貫禄で全てを包み込んでいく。超高音のパートも伸びやかで、観客は彼女の類まれなる歌唱力の高さと美しい歌声に酔いしれていた。後半からは一気に加速し、『Everything』『忘れない日々』などのMIXメドレーへ。光が点滅し、きらめいて横浜アリーナが巨大なクラブ・フロアへと化していく。ステージ中央が浮遊し、そこに立って歌う真っ白い衣装に包まれたMISIAはひときわ存在感を放ち、観客を魅了した。

アンコールでは「もっともっと盛り上がっていくよー」と、アップテンポのシングル曲『Color of Life』をはじめ『SHININ'~虹色のリズム~』『We are the music』『LUV PARADE』を立て続けに熱唱。観客の熱気も最高潮で、「みんな、ASCENSIONしたー?」とのMISIAの問い掛けに、「ASCENSION!」と大きな声で返す。「だったら……ワン・モア・ソング!!」と『LUV PARADE』のフレーズが終わることなく繰り返され、その度に会場はMISIAと観客のジャンプで揺れた。

ニュー・アルバムのタイトル『ASCENSION』は、“自分に起こった全ての出来事を自分のパワーに変えていく”という意味で付けられた。このツアーでたくさんのパワーに触れたというMISIAは「ありがとう! MISIAもすっっごいASCENSIONした!!」と叫んだ。新旧の名曲を全33曲たっぷり披露したMISIAの笑顔には、今回のツアー、そして今日のファイナルの充実感と喜びが満ち溢れていた。

なお、このライブは、WOWOWで4月6日(金)21時より放送される。

(2月15日更新)

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