(圖片可能未與文中曲目相稱)
今年7月にスタートしたツアー【星空のライヴV Just Ballade】。“星空のライヴ”(以下、星空)は2001年に、1夜限りのスペシャルライヴとして行われたのが始まり。そのすばらしさがネットなどで話題となり、シリーズ化したもの。それが今回で5回目を数えるまでになった。
今回のサブタイトルは“Just Ballade”。日本のみならず、アジアをはじめとする各国でバラード歌姫として評価の高いMISIAならではのツアーといえよう。そんなライヴに期待しないわけにはいかない。都内では年内最後になるライヴに、駆けつけた。 会場となったJCB HALLはオペラシアターのような構造が印象的なホールで、歌声にじっくり耳を傾けるのにぴったり。週末に少しドレスアップした紳士淑女たちの静かな期待が渦巻く中、流麗なフルートと柔らかなアコースティックギターの音色でライヴは始まった。始まりを告げた「少しずつ 大切に」での、少し優しくなった秋の陽射しのように柔らかな歌声に驚かされた。盛夏の河口湖でのライヴで同曲を聴いたときは、爽やかな夏の太陽と吹き抜ける風を連想した。落ち着きを取り戻した季節のように、歌声からも季節の変化を感じることになろうとは…。
続いてはがらりと変わり、ドラマチックなピアノが印象的なナンバーに。ソウルフルでジャジーなアレンジに乗せ、誰かを愛する女性の一途な胸の内を、体全体を使って情感豊かに歌い、オーディエンスを圧倒。大歓声と拍手が沸き起こった。
3曲目が終わると、MISIAは深々と頭を下げ、「ようこそいらっしゃいました」と挨拶。「最高の夜にしましょう!」と語りかけた後、早速サプライズが(!)。「12月16日に、9枚目のアルバム『Just Ballade』をリリースします。今、感じていることをギュッと詰めたアルバムです」。そう言った後、早速アルバムからの新曲「僕の気持ち」を披露。「さぁ、皆さんも体をスィングさせてみて」と、微笑みながら体を左右に揺らすMISIA。明るいウォークテンポのナンバーに会場が一つに溶けてまとまったような気がした。
こんな風に観客とバンド、そしてMISIAの距離感が近いのも “星空”の楽しさ。全編生バンドによるグルーヴ感だからこその、奇跡的な瞬間を体感できる。派手な演出やダンスパフォーマンスはないが、一体感のある空間は、シンガー・MISIAの魅力をダイレクトに感じられる。
それを強く感じたのは、後半の「地平線の向こう側へ」の時。静かに語るように始まった歌は、次第にヒートアップするバンドサウンドとシンクロするように熱を帯び、ラストで爆発。MISIAが魂の歌い手であるのだと改めて知り、思わず肌が粟立った。
その後も、ピアノのみをバックにした繊細な「そばにいて…」や、ゆったりと、切なく、大人っぽく歌った「To Be In Love」など、楽曲群はオリジナルとはまた違った光を放っていた。
ファンタジックでどこか夢見るようなステージに魅せられ、あっという間にラストへ。バラードという制限の中で、人を惹き付け続けることは決して容易ではない。だからこそ、MISIAというアーティストは挑んでいるのだろう。これからは、“星空”がかつて経験したことがない冬がやってくる。新しい季節の中で、彼女の歌声がどう変わり、進化してゆくのか。
また、追加として発表された来年2月の【星空のライヴV Just Ballade ~MISIA with星空のオーケストラ2010~】でオーケストラと競演する大阪城ホール/横浜アリーナではどんな世界で魅せてくれるのか、ますます楽しみになった夜だった。
取材・文/橘川有子
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出處
http://www.excite.co.jp/music/report/0910_misia
- Oct 07 Wed 2009 09:55
現場演唱報導!MISIA星空5 JUST BALLADE(Excite!)
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