J1第2節第1日(11日、浦和3-1磐田、埼玉スタジアムほか)これぞ仁義なき戦いだッ! 日本代表5人を擁する浦和が、その代表勢の活躍で同代表4人の磐田を3-1で蹴散らした。MF三都主アレサンドロ(28)の直接FKなどで、代表正GK川口能活(30)から3得点。6月開幕のドイツW杯を目指す日の丸戦士たちは、主戦場であるJの舞台で熱い火花を散らす。



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ゴールまで22メートル、右へ45度という絶好の位置だった。浦和MF三都主の左足には射程圏で、磐田GK川口にとってはあまりにも危険すぎた。

「あそこは自分のゾーン。蹴らせて…と。能活と勝負するなら壁を越えようと決めていた。能活に勝ったな」

1点リードの前半42分だ。高笑いした三都主のボールは壁5枚を越え、ゴール右上へと突き刺さる。結果的に3-1勝利を決める直接FK弾。川口も「あの危険な位置で与えては…」と絶望する“アレックス・ゾーン”から射抜いた。日本代表同士の仁義なき戦いを制して完勝を宣言した。

浦和は5人、磐田は4人の代表勢を抱えて激突した今節の好カード。MF長谷部が先制点をアシストするなど軍配は完全に浦和に上がった。三都主は「今年は早めに点を取れてよかった。去年は苦しかったから…」と安堵の息をついた。

開幕2戦目で早くも今季1得点目。昨年はリーグ28試合目という遅すぎる初得点だった。ジーコ・ジャパンとクラブのフル回転で持病の右ひざ痛は悪化。攻撃的すぎるスタイルで厳しい批判にもさらされた。

代表戦では昨年のW杯アジア最終予選で2度の出場停止も経験。約1年前-。そのうちの1つである3・25イラン戦(テヘラン)に出場できない失意の中、足を運んだのが歌手MISIAのライブツアー最終日だった。「好きなんです。ソウルが震えるというか、自信を取り戻しました」。そのアンコール曲『果てなく続くストーリー』に迷いを振り切った。

「自分のよさ、自分だけの武器を信じる」。02年日韓W杯前に帰化して命名した『三都主』という漢字には「ブラジルと日本、そして欧州で主となる」という意が込められている。ドイツを舞台とする06年W杯、そこまで“三都主ストーリー”を終わらせるわけにはいかない。

後半からは密着マークにあっていたトップ下のMF小野とボランチ(守備的MF)の長谷部がポジションチェンジ。主導権を握り「変えてからボールが回りはじめた。ムードもよくなった」と小野は代表にも通じる武器に手応えを深めた。

一緒に日の丸を背負う立場としては、ちょっと気になる川口の3失点。しかし、これが代表守護神へのエールになる。国内組ジーコ・ジャパン戦士の主戦場であるJでの“しのぎ”が栄光につながる。世界を驚かせるために“内なる戦い”も続く。

(後藤茂樹)

★観客動員500万人突破!
優勝候補の本命が5万6512人が詰めかけたホーム開幕戦を制した。今季は2試合を終えて勝ち点4とまずまずのスタート。昨年は同時点で勝ち点わずか1、第4節終了時に最下位という出遅れが響いて最終的に勝ち点1差の2位に泣いた。「まだ2戦で評価はできないが、昨年に比べて勝ち点は増えていますね」とブッフバルト監督もホッとした表情。この日で通算502万2962人の動員(J2時代を除く)となり、J1で初めて「500万人」の大台を超えた。

★川口3失点に猛省、福西抜けミス連発
これが仁義なき戦い…。GK川口は3失点にぼう然とするだけ=撮影・小倉元司
屈辱の3失点。磐田の日本代表GK川口は「集中力が欠けていた部分もあった。同じミスは2度と繰り返しちゃいけない」と猛省するしかなかった。右太もも裏の故障でゲーム主将の日本代表MF福西を欠くチームは、新システム4-5-1が機能した部分もあったが、連係ミスも絡んで失点を重ねた。同じく代表DF田中は左太もも裏の違和感から前半のみで交代となり、浦和の日の丸戦士とくっきり明暗が分かれた。

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當作花邊新聞了唷~

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