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<U-STYLE Axis:東京大会>◇23日◇有明コロシアム◇3962人

 川田利明(41=フリー)が「格闘技界」への本格参戦を果たした。23日に東京・有明コロシアムで行われたU-STYLE Axisでイリューヒン・ミーシャと対戦。一時はポイントで2-5と劣勢だったが、最後は前方首固めで逆転勝ちした。3月に全日本を独立してフリーとなり、今年はノアや新日本などにも進出。初挑戦となった格闘技ルールにも、対応できる実力を証明した。

 わずか4分で、川田は後がなくなっていた。開始早々、掌底のラッシュから「いつもの癖で」と勢い余って禁止されているエルボー。反則で1点減点。さらに2度のロープエスケープで持ち点を減らし、2-5と追い込まれた。だが、低い体勢からひざ蹴りを連発。よろめく相手を見逃さず、すかさず岩石落とし。そしてフロントチョークで締め上げた。たまらずミーシャはギブアップ。大逆転で格闘家デビューを飾った。

 それでも「プロレスラー魂」全開だ。試合後のリング上では、格闘技の興行としては異例の観客を沸かせるマイクパフォーマンス。「今日は正直、怖かったです。ミーシャはやっぱり『Everything』のMISIA(ミーシャ=歌手)の方が良かったです!」。絶叫して、会場の爆笑を誘った。

 今年3月にフリーとなってから「新しい引き出しを開ける」をテーマに、精力的に活動してきた。格闘技経験は過去に1度、96年のUWFインター参戦だけ。当時は全日本にとって6年ぶりの他団体との交流で、ラリアットなどプロレス技を次々に披露した。今回が事実上、格闘技初挑戦だった。「引き出し? まだまだ開けたばかりなので、今度はもっと奥から引っ張り出してきたい」と川田は継続参戦を希望。メーンを飾ったU-STYLEトップの田村からも「前に出る姿勢とかは、逆に教わりました。チャンスがあれば、川田選手とやってみたい」とラブコールを送られた。

 実は前日22日夜、神奈川県内で自動車を運転中に自転車と接触する事故を起こしていた。被害届も出ないほどで相手は軽傷だったが、強い責任感から「夜は眠れなかった」と川田。12月8日には42歳。その日を前に、のしかかる数々の重圧に打ち勝ち、まだまだ成長を続ける姿を見せつけた。【高田文太】

[2005/11/24/09:58 紙面から]



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